ミックスダウンのご紹介
こちらのページではミックスダウンについてご紹介を致します。
ミックスダウンとは
ミックスダウンとはミキシング(Mixing)とも呼ばれる事もございますがレコーディングを行った多チャンネルの音源をミキシングコンソールやDAW(Digital Audio Workstation)を使用して音声トラックのバランス・音色・定位などの調整を行い2トラックのステレオや5.1チャンネルなどのサラウンドにまとめる作業となります。元のトラック数をまとめる事から【トラックダウン】とも呼ばれる事がございます。ミックスダウンの作業は単純に音量・音色・定位の調整を行うだけではなく各トラックに様々なエフェクトを使用して、それぞれのトラックが最適に聞こえるように調整を行います。
私たちがミックスダウンで扱う音は音楽であるということを最重要に考えております。正確に記録する事は大切な事ですがそれ以上にその音楽が持つポテンシャルを最大限引き出す事が私たちの仕事と考えています。当スタジオではお客様の音源・ジャンルに合わせて適切な方法を提案させて頂きます。ミックスを行う音源は当スタジオでレコーディングを行った音源だけではなく別スタジオやご自宅で収録された素材を支給して頂きミックスダウンだけを行う依頼も数多くございます。まずはお気軽にお問い合わせください。
ミックスダウンの流れ
初めて音源をスタジオで録られるお客様はレコーディングの流れなど不安になられる事もあるかと思います。ジャンル・音源内容によって異なりますが基本的な録音の流れをご紹介致します。
事前準備:打合せ/ミーティング(無料)
まずは事前にエンジニアとミーティングをして頂きます。打合せはお電話、メールなどでも可能ですが、細かなニュアンスなどは対面の方が伝わりやすいかと思いますの是非スタジオにてお話をお聞かせください。打合せでは素材の確認・編成・曲数どんな音源にしたいかをヒヤリングさせて頂きます。お客様のご提案、エンジアの提案など事前に打ち合わせる事はミックスダウンを進める上でとても大切な打合せとなります。
ミックス作業
打ち合わせが完了を致しましたら実際の作業に入ります。打ち合わせでヒヤリングをさせて頂きました理想の音源に近づける様、各トラックに様々な調整を行います。主に行う調整・要素をご説明をさせて頂きます。
音量調整
各トラックの音量バランスや全体の曲の流れのダイナミクスなどをフェーダーやプログラミングなどで調整を行います。
ダイナミクス調整
リミッター(リミター)・コンプレッサー(コンプ)などのダイナミックレンジを操作するエフェクター類で音源のピーク操作やトラックの平均レベルなどを調整する。近年では周波数ごとコンプレッションが出来るマルチバンドコンプレッサーなどの出番も多くなりました。
音色調整
周波数特性を調整する事で音色の調整を行うことが出来ます。EQ(イコライザー)HPF(ハイパスフィルター)LPF(ローパスフィルター)などで調整する。イコライザーにもパラメトリックEQ・グラフィックEQなど様々な種類がございますので楽曲にあったプラグイン・機材で行います。
音程調整
近年ではヴォーカルなどの音程を補正を行う事も多くなってきました。音程補正(ピッチ修正)のソフトウェアの進化はめざましく音声のピッチを変える為だけではなく音色を変えるような大胆な使用方法もございます。ただ、あまり補正をし過ぎますと元々の音楽的な要素が薄れる場合がございますのでまずは良いテイクを録る事を心がけた方が良い結果になる場合が多いです。
定位調整
ステレオの場合にはL/R、サラウンドの場合にはL/C/R/Ls/Rs/Lfeなどへの配分とバランスを調整し、空間のどこに音を位置させるか決めます。その際ステレオイメージャー・ステレオパンナー・リバーブなどで音の広がりなどのコントロールを行います。
エフェクト追加
リバーブレーター・コーラス・ディレイ・フランジャーなどの空間系エフェクターを用いて音像と空間を調整を行います。空間を切り分ける為にリバーブなどはヴォーカル用ドラム用など1個のセッションの中で複数使用することもございます。楽曲の編成、アレンジによって慎重に決定をしていきます。
修正/確認/ご納品
ミックスダウンが終了した音源はお客様に確認をして頂き何か希望がございましたら調整を行います。細かな部分でもご希望がございましたら対応可能かどうか検証を行いながら音源を完成をさせます。マスタリングでもサウンドは変わりますのでお話をさせて頂きながら完成へ向かいます。