マスタリングとは


 
マスタリング(mastering)とは音楽作品制作においては、ミキシング(ミックスダウン・トラックダウン)をして作られた2トラック音源(ステレオ素材)を、イコライザーとコンプレッサー、その他のオーディオ・エフェクト機器を用いて加工を行いCDや最終的なメディアに書き出すために、音量や音質、ステレオイメージなどを調整することです。その作業は音源により多岐に渡りますがミックスダウンが各楽曲の楽器ごとのバランスを適正に揃える作業であるならマスタリングは楽曲単位で音質を調整を行い、アルバムの完成度を上げる為の仕上げの作業となります。
当スタジオのエンジニアは1950年初頭(20年前)からマスタリング業務に携わっており長年培われたノウハウを生かし数多くの作品を世に送り出しております。当時、CDプレスマスターの制作には大きく分けて2種類あり1つはUマチックテープ(ユーマチック、U-matic)に音源とPQ信号を記録するシステムとSonic Solutionsを使った高精度ディスクアットワンス(PMCD方式)が主流でした。現在はそれぞれの弱点を補ってDDPマスター(Disc Description Protocol【ディスク・ディスクリプション・プロトコル】)と呼ばれる記録媒体に依存しないファイル形式が主流になっております。
当、スタジオでは遠隔マスタリング(オンラインでのお任せマスタリング)なども行えますが立ち会いでのマスタリングを強くオススメしております。実際に立ち会って頂く事で意見を交わしながら細やかなリクエストやお客様の希望のサウンドに近づけるようマスタリングを行ってまりいます。
 


 
 

ステムミックス&マスタリング
(Stem mixing and mastering)とは



ステムミックス&ステムマスタリング(Stem mixing and mastering)とはオーディオミックスダウンの際、オーディオトラックのグループ(サブミックス・サブグループ・バスとも呼ばれます)を作成してグループごとにファイルを書き出した物をマスタリングにて最終微調整を加えながら最終ミックスダウンとマスタリングを同時に行う作業となります。
どこまでの処理をミックスで行うか、またどの程度トラックを分けた状態でマスタリングで行うかは担当エンジア様と相談させて頂きながら作業を行いますがステムマスタリングを行う事で通常2トラックで行うマスタリングとは違うアプローチでのサウンドメイク、トータルエフェクトをかけた際の問題点を解決などが可能となります。サブミックスなどは特別新しいアプローチではなくミキシングコンソールにグループ(バス)機能が搭載された頃からトラックが多くなりがちなドラム・ストリングスなどをある程度素材をまとめた状態でコントロール出来る様する為の方法として良く使用されておりましたがグループ素材のままマスタリングを行うというは最近一般的になってまいりました。通常のバンド物であればオーディオグループとして良く行われるパターンは下記の通りとなります。
 
  • リズム
    (キックスネアは別トラックの場合もあります)
  • ベース
  • ギター
  • ピアノ(シンセ)
  • コーラス
  • メインボーカル

 

など大体、8ステレオファイル位に納めるのが基本となります。トラックが増えても対応は可能ですがマスタリングでの作業時間も増えますのでグループ分けなどはお気軽にご相談ください。

 


 


 
 
 

マスタリングの流れ


 
ジャンル/音源内容/音源の使用目的(CD・配信・放送用など)によって異なりますがマスタリングにおける簡単な流れをご紹介致します。マスタリングが初めてと言うお客様も不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
 


 

事前準備:打合せ/ミーティング(無料)



まずは事前にエンジニアとミーティング行います。打合せはお電話、メールなどでも可能ですが、直接、お話をさせて頂く事でお客様の好きなサウンドの傾向、どのようにレコーディング・ミックスダウンされたかなどの情報、音源がどのように使われるかなど。お客様のご提案、エンジアの提案など事前に打ち合わせる事はマスタリングを成功させる為にとても大切です。




 

素材・音源の確認



ご支給していただきました素材を注意深く確認していきます。レコーディングされた状況、使われているエフェクトなどの処理、各楽曲の音量、音質。この段階でもし音源に問題が見つかりましたら一度マスタリングをストップしてお客様とお話させて頂き差替え用の素材をご用意頂く事もございます。こちらで修正可能な場合は対応致します。


 

マスタリング作業



音源の確認作業が終わりましたら実際のマスタリング作業に入ります。
 
  • 音質調整/各楽曲の音質の調整・必要の無い帯域の除去をEQ(イコライザー)で行います。その楽曲に合ったEQの使用(アナログ・デジタル・プラグイン)この作業を注意深く行う事でアルバム全体の流れを作ります。
  • 音量調整/シングルコンプレッサー(Compressor)・マルチバンドコンプレッサー(Multiband Compressor)・リミッター(Limiter)マルチバンドリミター(Multiband Limiter)などを使用して各楽曲の音量を調整します。コンプレッサーは必要に応じてアナログ・デジタルを使い分けます。
  • 音像調整/ステレオイメージャー(Stereo Imager)空間系エフェクト・作品のサイズ感を決定します。
  • 曲間調整/曲間の調整を行います。ライブアルバム(曲間無し)やクロスフェード(曲の途中で別の曲が開始される)などはここで調整します。
  • トリミング/曲頭曲終わりのフェードインアウト書き込みを行います。音楽的なフェードを心がけます。
  • PQ信号の入力/CD用のマスタリングの場合はスタート・エンド・トラック情報などの入力が必要になります。意図的に曲中にトラック切替信号を入れる事も可能です。

 
マスタリングが一通り終了しましたらアルバムの場合は検証用のディスクの制作を行いチェックを行います。スタジオのモニターでのチェックだけで良いお客様もおられますが一度、検証用のディスクを持ち帰って頂きご自宅や普段使われているモニターなどでなどでチェックして頂く事をおすすめします。




 

マスターの制作



検証用のディスクに問題でなければいよいよ最終マスターの制作になります。
PQコードの最終確認やデータの不備が無いかなど確認しながら注意深くDDPデータの書き出しを行います。


 

最終チェック作業



DDPマスターは通常のCDプレイヤーなどで再生する事は出来ませんが特殊な再生装置を使い最終的に書き出されたDDPデータは更に視聴テストを行い問題がないか確認を行います。このように沢山のテスト・チェックを繰り返す事で安心してプレスマスターとしてプレス工場に納入されます。
 



 
 
 
 

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