[RADIAL ( ラジアル ) / J48 Stereo] 新規機材導入

目次

RADIAL ( ラジアル ) / J48 Stereo] 新規機材導入

 RED IGUANA STUDIOで新規導入を行った機材のご紹介を致します。
導入を行って欲しい機材リクエストなどございましたらお気軽にお問い合わせください。

機材カテゴリーダイレクトボックス(DI)
導入日2022-12-13
メーカー名RADIAL ( ラジアル )
製品名J48 Stereo
個 数2個
レンタル/貸出可能

RED IGUANA STUDIOに新しく導入いたしました、ダイレクト・ボックスの最高峰「RADIAL / J48 Stereo」 をご紹介します。レコーディングにおいて、楽器の信号をミキシングコンソールやオーディオインターフェイスへ正しく送る「DI(ダイレクト・ボックス)」の役割は、地味ながらもサウンドの根幹を支える非常に重要な要素です。

そもそも「DI」とは何なのか?

「ギターやキーボードを直接ミキサーに繋げばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、そこには音質を著しく損なう「落とし穴」が隠れています。DIには、プロの録音現場に欠かせない3つの決定的な役割があります。

  1. インピーダンスの変換(マッチング): エレキギターやベースなどの楽器は「ハイ・インピーダンス(高抵抗)」という、非常に微弱でデリケートな信号を出力します。これをミキサーの「ロー・インピーダンス」入力に直接繋ぐと、電気的な不整合(ミスマッチ)が起き、高域がこもったり音が細くなったりする「トーン・サック(音痩せ)」が発生します。DIはこの抵抗値を適切に変換し、楽器本来の豊かな音色を守る役割を果たします。
  2. 信号のバランス化(ノイズ対策): 楽器用ケーブル(シールド)が運ぶ信号は、外来ノイズの影響を受けやすい「アンバランス信号」です。DIはこの信号を、ノイズを打ち消し合う性質を持つ「バランス信号(XLR端子)」へと変換します。これにより、スタジオ内で長いケーブルを引き回しても、電源ノイズや電波干渉に負けないクリアな伝送が可能になります。
  3. レベルの調整: 楽器から出る出力レベルは、ミキサーが想定している「マイク入力レベル」とは異なります。DIはこれを適切な強さに整えることで、ミキサー側のプリアンプを最も効率よく、低ノイズで動作させることができるようにします。

つまり、DIは「楽器のピュアな魂を、一滴もこぼさず録音機材まで届けるための高精度な翻訳機」なのです。

Radial Engineering:カナダが生んだプロオーディオの信頼

RADIAL(Radial Engineering Ltd.)は、1991年にピーター・ジャニス氏によってカナダのブリティッシュコロンビア州ポートコキットラムで設立されたブランドです。

当初は輸入販売からスタートした同社ですが、1996年に発売されたパッシブDI「JDI」が世界中のエンジニアから絶大な信頼を獲得したことで、一躍トップブランドへと躍進しました。その後、2001年には今回ご紹介するアクティブDIの傑作「J48」を発表。以来、彼らの製品は「戦車のように頑丈(Built like a tank)」と称される耐久性と、一切の妥協を排したサウンドクオリティを武器に、世界中のツアーラックやスタジオの定番となりました。

また、Radialは「リアンプ(Re-amp)」という手法を世界に広めた立役者としても知られています。発明者であるジョン・クニベルティ氏からその権利を正式に継承し、現在ではレコーディングの常識となったリアンプ専用ボックスを数多く世に送り出しています。DIとリアンプ、この両面で信号伝送の限界を突き詰めているからこそ、世界中のプロフェッショナルがRadialの名を信頼しているのです。

なぜ「Radial J48」なのか?:当スタジオで最も出番の多い理由

当スタジオでは、この J48 Stereo 以外にも、アクティブDIの古典的名機 「COUNTRYMAN / TYPE-85」や、アコースティック楽器用プリアンプの定番「 L.R.Baggs / Para Acoustic D.I.」それから Radial が誇るパッシブの銘機 「JDI」など、一線級のDIを揃え、音源に合わせて使い分けています。

そんな強豪揃いのラインナップにあって、現在もっとも高い頻度で現場を支えている「不動のエース」が、このJ48 Stereoです。

一般的にDIは「パッシブ」と「アクティブ」の2種類に大別されますが、J48 Stereoは48Vファンタム電源を最大限に活用するアクティブ型の決定版と言える存在です。特筆すべきは、その圧倒的なヘッドルームの広さ。安価なアクティブDIでは許容範囲を超える大きな入力があった際、波形が歪んで音が詰まったように聞こえる「スクエア波」が発生しがちですが、J48は独自の内部昇圧回路によってこの問題を鮮やかに解決しています。これにより、アクティブベースや高出力なキーボードを接続しても、演奏者のダイナミクスを一切損なうことなく、透き通るようなクリーンで伸びやかなサウンドを届けてくれます。

現場で選ばれる理由:ステレオならではの利便性と対応力

今回、あえて「Stereo」モデルを導入したのには理由があります。 最近の制作現場では、ステレオ出力のシンセサイザーや、ラップトップからのライン出力など、ステレオソースを扱う機会が非常に増えています。

これまでは2台のモノラルDIを並べて使用していましたが、J48 Stereoであれば1台で完結。左右の特性差(ペアマッチング)を気にする必要がなく、位相の整った美しいステレオイメージを確保できます。

また、本体には-15dBのパッドスイッチを搭載しており、出力レベルの大きい近年のシンセサイザーやデジタル音源、アクティブピックアップ搭載楽器などとも抜群のマッチングを誇ります。過大入力による歪みを未然に防ぎ、楽器本来の太く鮮明なトーンを維持できる点は、レコーディングのクオリティを担保する上で非常に大きなメリットです。

「ブックエンド」デザインが守る信頼性

Radial製品を象徴する、この独特な「ブックエンド」形状。 14ゲージ・スチール製の強固なシャーシにより、スイッチや端子類が外側に突き出さない設計になっているため、現場で誤って蹴飛ばしたり、重い機材がぶつかったりしても破損する心配がありません。

かつて、某有名文具のCMで「象が踏んでも壊れない」という言葉がありましたが、Radialの場合は 「トラックで轢いても壊れない」 ことが実証されています。実際にメーカーがトラックでDIを轢く実験動画を公開しているほどで、まさに「プロの道具」としての機能美と、圧倒的なタフネスがここにあります。内部の基板も「Iビーム」構造という特殊な固定方法が採用されており、外圧で基板が歪んでハンダ割れを起こすといったトラブルも未然に防いでいます。

また、J48特有の「Merge機能(ステレオ入力をモノラルにミックスして出力)」や、位相反転スイッチ、グランドリフトスイッチなど、現場で起こりうるトラブル(ハムノイズや位相干渉)を解決するための機能が網羅されている点も、私たちが全幅の信頼を置いている理由です。

まとめ

パッシブDIの定番である「JDI」と、このアクティブDIの決定版「Radial J48 Stereo」。 RED IGUANA STUDIOでは、接続する楽器や求めるサウンドの質感に合わせて、これらを最適に使い分けています。

「DIで音が変わるの?」と思われる方にこそ、ぜひこのJ48 Stereoを通した音の解像度を体感していただきたいです。特にキーボード奏者やアクティブベースをお持ちの方は、その「スピード感」と「濁りのなさ」に驚かれるはずです。

スタジオでのセッションの際に、ぜひお試しください。

RADIAL 公式ページ https://www.radialeng.com/
RADIAL国内代理店(エレクトリ)https://www.electori.co.jp/radial/index.htm

特徴(メーカーサイト抜粋)

  • オーディオ回路方式:ローノイズオペアンプを採用した独自のアナログ回路
  • 周波数応答: 20Hz ~ 20kHz
  • ダイナミックレンジ:109dB
  • ノイズフロア: 0dBu 以下 -99dB
  • 等価入力ノイズ: -103dBu
  • 最大入力:+10dBu
  • 位相偏差: 20Hz で +10° | 1kHzで0° | 20kHzで-1°
  • 全高調波歪み: 0.002% @ -5dBu
  • 相互変調歪み: 0.003% @ -3dBu
  • 入力インピーダンス: 220kΩ – ¼” 入力
  • 出力インピーダンス:600Ω – XLR出力
  • 入力コネクタ: デュアル 1/4″ インおよびスルー ジャック
  • 入力パッド:-15dB
  • 極性:180°信号極性反転スイッチ
  • ハイパスフィルター (HPF): -3dB @ 80Hz
  • グランド リフト: XLR 出力でピン 1 を切断します。
  • XLR出力:AES規格準拠(ピン2ホット)
  • 電源: 48V ファンタム – 独自のデジタルスイッチング
  • 構造: 14 ゲージのスチール製シャーシとアウター シェル
  • 仕上げ:丈夫なパウダーコート
  • サイズ: 3.3インチ x 5.0インチ x 2インチ (84 x 127 x 48mm)。
  • 重量: 1.55 ポンド (720 g)
  • FCC 承認: FCC 規則のセクション 15 に準拠
  • 条件: 5°C ~ 40°C の乾燥した場所でのみ使用

※その他機材などは下記の機材リストからご覧頂けます。


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